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取りこぼし

昨日実家に帰った。今朝僕が起きてリビングに置きだしてくると母親は朝御飯をすぐに準備してくれた。妹は部活の試合で、失業中の父親は早朝アルバイトで早々と出掛けていったので、一人での朝食だった。暖かい飯はうまい。

8時過ぎに父親が帰ってきて僕がiPod classicを買った際に不要になってあげたiPod touchの使い方を訊いてきたので教えた。世代間格差というか、テクノロジーに対する免疫みたいなものの世代による差みたいなものを感じざるを得なかった。切ない。僕にとって父親は”何でもできる人”だったから、軽い喪失感みたいなものがあった。例えるならファーストガンダムテム・レイに対するアムロのそれのような感じ(これを使えばガンダムの性能は数倍になる、で有名なやつ)。

9時前には家を出て、近所に新しくできたコンビニの前で煙草を吸ってから都内某所に向かう。二年前まで自宅から4km圏内にコンビニどころかスーパーさえなかったのに、いまや徒歩2分で行ける範囲にコンビニが二つもできていて、帰省するたびに地元がよそよそしくなっていくのを感じる。もともと地元愛なんて微塵も持ち合わせていないどころか、ある意味では憎んでさえいるのだが、そうはいっても自分が長く過ごしてきた土地が変わっていくのはなかなかに切ないものである。

サークルの先輩のバイト先で8時間働く。自分に全くと言っていいほど権限がない状態でのんびりした人と働くのは疲れる。自分が正式なアルバイトとして働いていたならもっと動けるのにそれができない、みたいなフラストレーションが半端じゃなくて、帰りたい気持ちが並大抵ではなかった。僕が今日働いたのは比較的裕福な人たちが来るようなお店だったんだけど、なんかそういう場所特有の居心地の悪さみたいなものがあって、自分がもし金銭的な意味でそういう層の仲間入りをしたとしても、ああいう類の店には入りたくないなといった感じ。全体としてまがい物というか、おままごとのような感じがして気持ち悪かった。こんな断片的な話をしても誰にも伝わらないんだろうけど。夕方ごろに火事があって、ノルウェイの森を少し思い出した。

帰りの電車に揺られながら、もっと都内の地理に明るくならないとなあと思った。位置関係。初歩的な能力のうち成長段階で取りこぼしてきたことを社会に出る前に補完しないといけない。

山手線にメンズエッグみたいな男女がいて、先に乗っていた僕を見えない圧力で威圧してきて腹が立った。僕はその時オスカーピーターソンのロンドンハウスセッションのWoody 'n' youを聴いていて、なんとなく「ジャズも知らないくせにふざけるな」とか考えていた。

最近社会契約論を読んでいるんだけど、悪文ギリギリの良テクストって感じで、絶妙に眠くなるから困る。政治についての考え、これもまた取りこぼしのひとつ。

髪を切って、キモロン毛から海辺の女の子の磯部(覚醒後)みたいになった。

 

 

うみべの女の子 1 (F×COMICS)

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うみべの女の子 2 (F×コミックス)

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