2016/08/02

最近よく新刊屋に行く。だいたい1時間くらい見て回るのだが何も買わずに帰ることが多い。別に冷やかしに来たわけではなく、店に向かう時にはちゃんと何か買おうと思っているのである。しかしいざ本を探す段になると、急に家に積んである読んでいない本のことや、自分が働いている店にある茶色に焼けた本の安さなどを思い出して怖気付いてしまう。そのうえ自分のよく行く新刊屋は、古本で探しても見つからないものが置いていないことがほとんどだ。いわゆる名作とされるタイトルくらい常時揃えておいても良いのではないかといつも思う。数え切れない程たくさんある本のうち、買おうと思うものがないというのは非常に虚しい。その虚しさから1時間くらい粘るのだが、次第に腰が痛くなってくる。しかし自分の部屋へ手ぶらで帰るのもなんだか勿体無いような気もする。前の日と同じ部屋に帰るのは悲しい気分を起こさせる。そうしてもう一度回って、普通の人なら雑誌なんかを買うのかもしれないが、何も買わずに帰るのである。帰りに晩飯を買う時分になって、この金で本が買えたななどと考えるともうどこにも行き場がなくなっていっそ遠くに行きたいと思う。